それでも、頑張るしかない

地獄でなぜ悪い フィクション

こんな状態で本当に明日仕事ができるのか

寝る前にいつも思っている。あまりにも心身ともにボロボロすぎる。見ているテレビ番組にさえ、疲労で集中できない。こんな状態で、仕事をするなんてウルトラCが、果たして俺に可能なのか?どう考えてもできそうにない。しかし、俺はこの10年間というもの、その奇跡を毎日起こしてきた。

しかし、今日も思っている。できるわけないと。10年間は、根性でごり押ししてきたので、明日仕事をできるかどうかは、まったく自信がない。いつ逃げ出してもおかしくない状態だ。自分でも思うが、就業時間における俺の、なんとか仕事をこなす力は異常だ。

あとは、いつまで俺の気力が持つのかだ。明日倒れるのか、来月倒れるのか、どんなに長くても、あと5年はもたない。もつわけがない。ぶっ倒れたときが、そのときが俺のFIREになる。俺のFIREはそのとき達成される。逆に言えば、そのくらい、俺のレールに沿って行く願望は強い。俺に染み込んでいる。完全崩壊しないと、レールから外れることができないくらいに、俺は完全に社会の奴隷になっている。上記を逸した臆病者だ。

俺はある意味、自分が倒れるのを待っている。もう仕事ができません、と、なるのを望んでいる。俺は、仕事をしたくないから仕事をしない、ということができない人間だ。異常な責任感と普通の社会人というものへの信仰によって、もはや自分の気持ちと関係なく、駆動させられている。

早く、限界を迎えて、仕事を強制的にシャットダウンしたい。耐久力が、無駄にありすぎる。もう無理だと思っても、体力があるからなのか、だいたい、なんかもってしまう。早くこの異常な状態を抜け出したい。俺よ、早く倒れてくれ。仕事に勝たないでくれ。