それでも、頑張るしかない

地獄でなぜ悪い フィクション

自殺どころか、仕事を休む勇気さえない

この体たらくぶりだ。自殺なんて夢のまた夢だ。幸せになるのは、最初から無理だから考えてもいない。明るい展望はない。

とにかく、疲れすぎている。毎日へとへとになるまで、残業をしている。残業したところで、「頑張ったね」と言われることはなく、どちらかと言うと、「残業しやがって、仕事が遅い奴め」という目を向けられるだけだ。

能力がない人間は、責任感がないとみなされる。能力がないと、性格まで否定される。俺はこんな世界に、生まれてきたくなかった。こんな脳で、こんな顔で、どう戦えばいいんだ。カードの出し方にも限度がある。こんな惨めな思いはもうごめんだ。

人生はにはもう懲り懲りだ。言葉遊びじゃ俺は救われない。ベーシックインカムも、現実的にはしばらく難しいだろう。だから、結局のところ、立ち向かうしかない。

悲劇のヒーローでも、なんでも、自己陶酔できるならそれでいい。