まだだ。まだ自殺は、全ての手を打ってからでも遅くない。まだまだ、自殺に至るまでのカードはいくらでもある。それどころか、退職に至るまでのカードもいくらでもある。休職までも遠い。
今はまだ、何かのネガティヴなイベントが生じるごとに、休職に至るまでのカードを一枚一枚切っていく段階にある。大丈夫だ。主導権は常に俺にある。退職に至るまでに、どこまで貯金ができるかという戦いだ。退職には、俺の能力では確実に到達してしまうだろう。どこまで、それを引き伸ばせるかだ。俺はルールをそこに設定している。仕事は、永遠ではない。それが俺の救いになり、結果として、仕事を長続きさせる。ボロボロになってもいい。他人からどう思われてもいい。とにかく自分を守り、給与を貰い続ける。好きでやっているわけではない。これは、著しい低能力に生まれてしまった俺が、この社会制度の中で、消去法で残った生き方だ。俺はプライドを持って、胸を張って、このかっこ悪い生き方をしていく。今日も明日も。