それでも、頑張るしかない

地獄でなぜ悪い フィクション

自殺カードはまだ早い

まだだ。まだ自殺は、全ての手を打ってからでも遅くない。まだまだ、自殺に至るまでのカードはいくらでもある。それどころか、退職に至るまでのカードもいくらでもある。休職までも遠い。

今はまだ、何かのネガティヴなイベントが生じるごとに、休職に至るまでのカードを一枚一枚切っていく段階にある。大丈夫だ。主導権は常に俺にある。退職に至るまでに、どこまで貯金ができるかという戦いだ。退職には、俺の能力では確実に到達してしまうだろう。どこまで、それを引き伸ばせるかだ。俺はルールをそこに設定している。仕事は、永遠ではない。それが俺の救いになり、結果として、仕事を長続きさせる。ボロボロになってもいい。他人からどう思われてもいい。とにかく自分を守り、給与を貰い続ける。好きでやっているわけではない。これは、著しい低能力に生まれてしまった俺が、この社会制度の中で、消去法で残った生き方だ。俺はプライドを持って、胸を張って、このかっこ悪い生き方をしていく。今日も明日も。

若いのに終活を始めた

日々、終わらせ方を考えている。人生において重要なのは、終わらせ方だけだ。どこかで、やらねばならない。俺の人生は袋小路。完全に行き止まり。

だけどまあ、視野狭窄に陥っている可能性も十二分にあるので、まずは仕事を辞めてからだ。そこが全てだ。というわけで、仕事の辞め方も考えている。どんなタイミングで。どんな切り出し方で。

俺の怒りで地球を燃やす

一年に20回くらい、耐えられないくらい屈辱的なことを言われる。しかし、その全てに俺は耐える。とりあえず、耐える。というか、耐えないというのはどういう状態なのか。

その20回の中で、数回は同一人物によるものだ。そいつを、俺はマークする。こいつは許さねえ。いつか、とんでもない目に合わせてやる。そのいつかのために、耐える。作戦を練る。証拠を集めておく。ここぞという瞬間を、俺は待つ。そのここぞというのは、相手が、一般的にひどい言葉を俺に浴びせた時でもあるが、同時に、俺がブチギレることができる瞬間でもある。強いものに歯向かうのは、いくら怒っていても怖い。いくら俺が正しいという証拠が残っていても怖い。だから、そのブチギレを、ある意味理性的に利用する。

とにかく、ただじゃおけない奴が多すぎる。日々、憎しみだけが増大する。

だから駄目なんだと言われた

今日、会社の人からだから駄目なんだと言われた。許せねえ。絶対に許せねえ。怒りで気を失いそうになった。

そのぐらい俺は傷ついていたし、同時に怒っていたのに、なんとヘラヘラ笑うことしか出来なかった。それどころか、反射的に「すいません」などと謝っていた。でも、自分に腹は立たない。情けないともあまり思わない。あそこで、反論したらどうなっていたよ。そのときはよくても、あとで大変なことになる。だから、まあしょうがない。死ぬほど憤りを覚えるが、しょうがない。

反旗を翻すのは、ちゃんと計画を練ってからだ。場当たり的にキレるのは、愚かだ。それまでは、泳がせておく。そういうことにしておくことで、いくらか社会人としての寿命を延ばせる。

地獄は続く

まだまだ、仕事が忙しい時期は続く。仕事は絶え間ない。やったと思った仕事は、すぐにやり直しになる。こいつらは、俺を殺す気なんだ。

疲れた身体で、働かない頭で、仕事をし続ける。会社の戦力になりたかった時代は、とっくの昔に過ぎ去った。どちらかといえば、今は戦力とみなさないで欲しい。

何もしたくない。何もしたくない。