それでも、頑張るしかない

地獄でなぜ悪い フィクション

根本的に俺の頭が悪すぎる

私の欠点は、山ほどある。明らかに普通ではない数ある。しかも、一つ一つの程度が甚だしい。ここまで、よくもまあ生きてきたものだと、自分でも強く思う。その点においては、自分を褒めている。こんな神から見放されたようなスペックで、大したもんだ。もちろん、これからもなんとかやっていけるとは、限らないが。というか、これまでもなんとかやっていけてはないのだが。

 

そんな欠点の中の一つが、根本的に頭が悪すぎることだ。私は、笑っちゃうぐらい頭が悪い。特に、仕事中に実感する。自分でも、己の頭の悪さに、驚愕するときがある。愕然とではなく、驚愕している。

私には、職場の人たちが、超人に見える。なんでこいつらは、こんなに飲み込みが早いんだと、毎日思う。私は、冗談抜きで、みんなに見下されながら毎日仕事をしている。

スピードも、正確性もない。真面目にやっているが、信じてもらえないことも多い。正攻法で負けることは分かっているので、いろいろ工夫を施したりして、みんなについていこうとするが、大抵その工夫が裏目に出る。恐ろしいことだ。これはもう、怖い話だ。

毎日、いろいろ考えている。なんとかする方法を考えている。しかし、成功することは少ない。そしてたぶん、こんなんでも、今の環境が私にとって、一番マシな気がする。それは本当に思う。これも、恐ろしいことだ。

なんにせよ、自殺する勇気がない以上、生きていくしかない。生きていくためには、頑張って行くしかない。明日も私は、足りない頭をフル回転させる。真面目さだけが取り柄だ